鍼灸院
ホワイトリーフ
TEL 0572-56-2900(完全予約制)
定休日 日曜日
施療時間 AM 9:00 - 12:00
PM14:00 - 20:00
『筋肉の張り・こり・痛みの症状で
お困りの方に!』
鍼治療とは
当院での鍼治療は解剖学的な鍼治療がメインと考えています。
鍼という道具は手では届かない深部まで筋肉ほぐす(緩める)効果があり、筋肉の間にある血管を広げ、血流がよくなります。そして血流がよくなることで疲労物質や痛みの物質が流れ、疲労回復や疼痛緩和になります。
患者さんに経験して頂いて知っていただくことでご自分の症状にあった治療の選択肢の一つとしてお役に立てればと考えています。
鍼の痛み
鍼は痛い!というイメージが強いかと思います。当院の鍼治療は実際痛みを伴いますが、痛いといっても注射針のように切ってから刺すわけではありませんので思った感じと違うといわれます。痛みの感じ方は人それぞれですが、治療後にはほとんどの方に変化がみられ、何度か来院されているうちに筋緊張が緩和され、治療後の解放感に病みつきになる方もいます。
治療の目安
最初は治療として週に1度、3回ほど来院して頂くと大体の患者さんは主訴(1番気になっていたところ)から解放され、2番目、3番目が気になってきます。
その後は月に1,2回ほどメンテナンスとして、もしくは良くなった状態を維持するために来られる患者さんがほとんどです。
症状別
以下に症状別の例を掲載させていただいています、基本的に当院の治療法は筋肉を緩めることがメインです。ですがそのシンプルな治療法でいかに幅広い症状が楽になるのかを知っていただきたいと思い、それぞれ載せさせていただいています。
ご自身の症状に似たもの、病院には行っているが症状が変わらないもの、鍼という治療法の選択肢の参考になれば幸いです。
ちなみに寝違い・ぎっくり腰・足がつった、と言われるものには共通点があり、ざっくり言うと特定の筋肉の緊張が原因ですので鍼は有効です。
筋肉痛?
筋肉痛と筋肉の張りは痛みは似ていますが、違います。
筋肉痛は3日ほどで取れますが、1週間も続いてるもの、運動してから2日以上たってから痛みが出たものは筋肉の張り(過緊張)です。
詳しく知りたい方は直接お尋ねください。
施術例1 20代 女性
主訴:頭痛(片頭痛)・月経前症候群(PMS)・生理痛が強い
症状・状態:2018年4月、雨の前の頭痛、月経前症候群(PMS)でのイライラやむくみ、肩こりが強くあり、生理中も下腹部の痛みが強くある。
施術部位:天牖(てんゆう)・天柱・肩井・志室・大腸兪・大腿部外側・足三里・腓腹筋内側
経過:10日に一度ほどのペースで来院して頂き、4回目の来院時には自覚症状は特にない状態にまで症状が緩和されました。
その後も頭痛は月に一度あるかないか、PMSや月経痛は何か月かに一度少し重かったと話す程度にまでになり、2020年3月現在、頭痛、PMS、生理痛はほぼ見られず、体調管理、予防のために月に一度のペースで来院されています。
補足:月経前症候群(PMS)のおもな症状は、下腹部の痛みや膨満感、乳房の痛み、肌トラブル、むくみ、頭痛、めまい、肩こりなどの身体症状と、イライラや情緒不安定、憂うつ感、注意力の低下、睡眠障害といった精神症状があります。
施術例2 80代 男性
主訴:脳梗塞後の右半身麻痺
症状・状態:2018年6月、10年前に脳梗塞を起こし、その後理学療法や看護師等のリハビリを受けていたが、ご本人は特に変化はないと話される、施術開始時には右半身に強い拘縮がみられ、上肢は手関節と肘関節屈曲状態、下肢は足関節が硬いが膝関節は立っていられる程には伸ばせる状態、上下肢ともに筋肉全体に過緊張がみられ、ご本人もその筋肉が突っ張る状態の痛みが常にあるとの訴えがありました。
施術部位:上下肢とも、筋緊張のある筋を特定し、単刺で行う。
主な部位、上肢は棘上筋・肩甲挙筋・大胸筋上部・三角筋前面・上腕二頭筋・前腕伸筋群・屈筋群、下肢は腰方形筋・大腿筋膜張筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・前脛骨筋・後脛骨筋・長腓骨筋・腓腹筋・ヒラメ筋等。
経過:週に一度往診で対応、軽いストレッチを行ってから単刺でそれぞれの筋の筋緊張緩和を促す、週一回で一カ月の間に目まぐるしく変化があり、右手が口元まで上がるようになる、脇の下を広げてあらえるようになった、脇の下に汗がかけるようになった、つかまり立ちでトイレまで行っていたのがつかまらなくなったなど、その後も服を着やすくなった、右半身の筋緊張が軽くなり、のどの右側にあった違和感が取れ、声の質が変わった感じがする、など次第に大きな変化は見られなくなってきたが、施術に伺うたびに嬉しそうに話して頂きます。時に筋緊張の緩んだ感覚が分からず、転倒してしまった、鍼施術後3日ほど痛みが続いたという状態の時もありましたが、2020年3月現在、居室内の移動は特に困らず、痛みも緩和されているため、残存機能の維持、筋緊張緩和のための鍼施術を週に一度継続して行っています。
施術例3 40代 男性 事務職
主訴:左小指付け根に痛み、脳性麻痺による身体全体の筋緊張と痛み
症状・状態:2019年10月初回来院、一カ月前に転倒し、左小指を突き指し、その後痛みとツッパリ感が残っている、脳性麻痺で身体全体の筋緊張とそれによっての痛みがある、下肢拘縮で膝関節屈曲状態、つかまり立ちは出来るが独歩不安定な為、歩行時は両手に専用の杖(補助具)もしくは歩行器を使用されている。
施術部位:左小指関節周囲筋・上肢、下肢とも硬結、圧痛点に単刺、頸部硬結に左右二点置鍼
経過:施術開始当時は左小指の過緊張の筋に置鍼、上肢の硬結、圧痛点に単刺で施術を一週間連続、施術時間30分で行う。
一週間後、上肢の筋肉に筋緊張の緩和が見られ、ご本人も腕が軽くなり、杖を突くのが楽になったと話される。
その後3日おきに施術日を伸ばし、頸部、背部等も筋肉の緩和の為の刺鍼を行い、1ヵ月ほど経過、左小指のつっぱりは残っているが上肢は自分で思う範囲で困らなくなったとの事で、下肢の筋緊張緩和の施術に入った。
大腿四頭筋、ハムストリングス、前脛骨筋、腓腹、ヒラメ筋等、大まかな筋の緊張がとても強く、ご本人の屈伸運動、施術者の補助可動でも強い制限が掛かっている状態でした。
鍼の刺鍼中も注意が必要であり、鍼の刺入中にビクッとした筋肉の収縮が非常に強く起こり、刺鍼した鍼が曲がってしまうリスクが見受けられる為、置鍼は出来ない状態でした。
施術を五日間隔で行い、1ヵ月経過、膝関節120度から140度ほどに関節可動域が広がり、患者さんから足に力を入れられるようになった、筋肉が柔らかくなった、腕にかかる負担が減った、引きずって歩く感じが減ったと実感して頂いています。
術者としては患者さんの筋緊張している筋肉の感覚は患者さんにとって普通であり、健常者との感覚のずれを考慮しながら、ADL(生活日常動作)を向上するための筋肉に施術を行うことが必要と感じました。
例として、脳梗塞後遺症の患者さんに施術を行った際、寝起きに筋肉がいつもの感覚よりも緩んでいることに気が付かず、ベッドからの立ち上がりの時に力のかけ方にずれがあり、転倒したと報告がありました。
したがって、筋緊張を緩めた時は立ち上がり等の患者さんへの筋肉の可動の再学習を行い、注意を行うことが必要と感じました。
2020年3月現在大きな変化は見られていませんが、例年寒い時期になると全身の筋緊張が強くなり、全体的に痛みが生じるとの事でしたが、今年はそういうことがないと話されています。
施術例4 30代 女性
主訴:不妊治療
症状・状態:2018年6月、多嚢胞性症候群、病院で体外受精を並行して行っている。胞状奇胎(ほうじょうきたい)で掻爬(そうは)手術をしている。ご本人の体調に問題はないが生理不順もあり、生理周期の改善と下肢の血流改善の施術を行いました。
主な施術部位:天柱・肩井・志室・大腸兪・大腿部外側・足三里
経過:週に一度ほどのペースで来院して頂き、全身的に体調が整うよう肩こりや腰痛等の改善を行い、子宮内膜が肥厚するよう下肢の血流がよくなる鍼施術を行いました。来院期間が空いたりしたこともありましたが、その後何度か体外受精を行い、鍼施術を始めてから子宮内膜がしっかりと厚くなるようになったと話され、2020年2月には妊娠3か月の報告がありました。
その後も妊娠糖尿病による足のむくみや妊娠後期の腰の痛みなどの鍼灸施術を行いながら、2020年9月に無事ご出産されました。
2021年現在は育児に奮闘するための体調管理の鍼灸施術を行っています。
補足:不妊治療の基本的なものは産婦人科の医師の指示のもと行っていただいています。鍼灸施術はあくまで補足的な施術であることをご了承ください。